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卵が先かニワトリが先か

参議院議員選挙とかいうものが始まりました。

報道関係の番組やらサイトやらで,候補者が街頭でがなりたてている写真が掲載されるようになったわけですけど,見ているとどうしても「ヒステリックなニワトリ」にしか見えません。

人を説き伏せる時に,大きな声で息つく間もなく,一気にまくしたてるという手法。

事業主さんなら経験がおありでしょうけど,先物取引の勧誘電話。あれが丁度こんな感じなんですよね。

「旦那さん!こうしている間にも金の価格は高騰していてですね!今始めないと損するんですよ!」

こういうのを,電話をかけてきた最初の挨拶とは1オクターブくらい違う甲高い声で,突然わめきだします。

”損をする”というのは,手持ちの資産が目減りするっていう意味であって,始めてもいないことで”損をする”ことはないわけです。「得を逃がしている」だったらわかる。でも損なんかしてない。

貴方と話をしていることで,たしかに時間は損しているけど。

先物取引の勧誘は2回ほど受けたことがあって,1度目はサラリーマン時代。1995年くらいだったかな。

「いやいや,もっといい儲け話があるよ。インターネットで儲けられるよ,私に1,000万円投資してごらん。1年で10倍にして返してあげるから」って言ってやりました。

実際,あの時期に1,000万円用意できていたら,ひょっとしたら,数年後には某ライブドア元社長ではなくて,自分が捕まっていたかもしんない(笑

それでもキーキー声の話が止まらないから「上の人とかわってくれ」って言ったんですよね。で課長だか部長だかが出てきて「なんですか」とか言う。

「あんたのところじゃ,こっちの仕事の邪魔だからいい加減にしてくれっていっても,押し売りを続けるように教育しているのか。私も中間管理職だが,そんな馬鹿な社員教育はしていない」っていってやったわけです。

開き直るかと思ったら詫びてましたね。

「本当にいいものを売るのなら,まくし立てる必要はないし,ちゃんと話をして相手の興味を喚起するものじゃないですか?」

さて参議院議員選挙。

やってることは先物取引のセールスと一緒なんですよね。
契約が取れるか,票を頂いたらそれまでで,いきなりテンション下がるわけでしょ?売り込みの時と同じように,声を枯らし,額に青筋立てて熱意見せてくれませんよね。わざわざビールケースに立ってみたり,暑いから汗流してみたり,自転車で駆け回ってみたり。

でも当選したらクーラーの利いた車で移動ですよね。汗なんか見せてくれませんよね。

果たして,選挙活動と先物取引セールス,どっちがニワトリで,どっちが卵なんでしょう。

もう一回書いておきましょ。
勢いだけの言葉で聞く人に考える暇を与えず,キーワードを連呼して記憶に残すというやりかた。

これ初歩的な詐欺ですから。

さて,先物取引の2回目の電話はライターになってからでした。例によって通話開始30秒後に異様なトーンでまくし立てだしたので,受話器をそのまま机において3分ほったらかしにしたんですね。

3分一人でしゃべってましたよ。

相手の返事なんか聞いてないんですね。たいした集中力だ。3分後に机に置いた電話から耳に当ててなくても聞こえるくらい大きな声で

「もしもし?もしもし?聞いてますか?」

って聞こえたので受話器を取り

「聞いてないよ」

っていったら,怒ってあっちから電話切っちゃいました。
なんだ,聞いてて欲しかったのか。

暑い中,街頭演説大変とは存じますが,このように世間様から笑われない,大人のちゃんとした説得力というものを見せていただくよう,候補者各位には切に望むものであります。

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